コンビニの地方色
 昭和54(1979)年、最初におでんを売り始めたコンビニはセブン-イレブンでした。翌年には他チェーン店も次々にあとを追います。
 当初は冬期限定でしたが、いつの間にか1年中買えるようになりました。日本人はそんなにおでんが好きだったのかと驚きますが、おでんはファストフードとして田楽から発展してきた歴史があります。専門店のおでんは高級路線に傾きつつあるものの、やっぱりもっと身近な存在であってほしいと思います。子どもが駄菓子屋でおでんを買う光景はありし日の思い出になりましたが、コンビニの出現によって、高級化をたどったおでんは、どこでも気軽に食べられる庶民のスナックの地位を再び取り戻したのです。
 コンビニ各社はおでん研究にも余念がなく、味はどんどんグレードアップしています。店舗によっておでん鍋にかける手間が違うのが欠点ですが、今では下手な専門店や屋台にも負けないぐらい。おでん種の素材にこだわったり、だしの味に地域差を付けたりしています。
 天然だしのすっきり系で統一されているなかで、ローソンは全国を4ブロックに分けて、地域によってだしを変えています。北海道・東北では、昆布と鰹節に魚介類の風味や魚醤を加えた濃い目のだし。関東は鰹節中心に濃い口醤油の風味。東海・近畿は昆布中心の薄口。中国・四国・九州は煮干し中心でやや甘めの濃い口。(平成11年、1999年調べ)
 おでん種は、地域ごとに変えているコンビニが多く、ファミリーマートは全国を8ブロックに分けて、各地域で限定のオリジナル種を発売しています。また、おでんの地域性を反映しているのがローソンで、関東のちくわぶ、東海の黒はんぺん、近畿の京風ひろうす、四国のじゃこ天などが用意されています。
 それから、付けだれを使う地域のコンビニには、ちゃんと味噌だれのパックが置いてありました。西日本に付けだれが多いせいか、ローソンにその傾向が強い気がしました。これは本部の指示というよりも店長の判断で置かれているようです。姫路周辺では、おでん鍋の脇にしょうが醤油を入れた容器があって自由にかけられました。味噌の嗜好の境界では白と赤の両方のパックが置いてあるのも興味深いと思います。

 姫路市のコンビニでしょうが醤油を置き始めたのは、ローソン姫路天神店が最初という情報を、店長さんからいただきました。しょうが醤油を置いたらおでんの売り上げが伸びて、ほかの店舗が同じように導入したそうです。(06/11/28)
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以下の項目は時間があれば……。
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